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『「温かい」と「暖かい」の違いは?』

 
おじさんは前々から、地球温暖化というが、「温」も「暖」もどちらも「あたたかい」という意味ですね。どう違うのだろうか?どちらの温度が高いのだろうか?と疑問に思っていました。
感覚的には、温度が暖≧温という感じですが果たしてそうでしょうか?皆さんはどう思いますか。

漢字の由来と意味からのアプローチ

「温」の字

「温」の字の構成だが温の旧字は「溫」です。
水を表すサンズイが左側にあり、右側には「ふたをうつ伏せて、皿の中に物を入れたさまを描いた象形文字」。熱が発散せぬよう、中に熱気をこもらせること。むっとあたたかいこと」だそうで、温かいは「心や顔色が穏やかでやさしいさま」をあらわします。
広辞苑など辞書では字の読みと意味はこんな感じ。

「温」
読み方:音読み;オン、訓読み;あたたか、あたたかい、あたたまる、あたためる
意味:
  1. (熱くもなく冷たくもなく程よく)あたたかいこと。「温暖・温泉・温室」
  2. あたたかさ。ぬくもり。「温度・気温・体温・保温」
  3. おだやかなこと。やさしいこと。なごやかなこと。「温和・温厚・温情」
  4. たいせつにすること。「温存」
  5. 復習すること。さらうこと「温故知新・温習」
▼ちなみに温故知新とは、故き(ふるき)を温ねて(たずねて)新しきを知る。昔の事を調べて、そこから新しい知識や見解を得ること。▼温習とはおさらいのこと。
≪(3)(4)(5)と単なる温度には関係のない意味があることに注目。≫

「暖」の字

「暖」の漢字の構成はというと、「日」にゆるやかという意味の「爰」を加え、日ざしがやわらかである状態を表す字となる。この字の読みと意味は以下のとおり。 「暖」
読み方:音読み;ダン、訓読み;あたたか、あたたかい、あたたまる、あたためる
意味:
  1. (暑くもなく寒くもなく程よく)あたたかいこと。あたたかさ「温暖・暖冬・春暖」」「寒暖計」
  2. あたたまる。あたためる。別字の「煖」は同義語。「暖房・暖炉・暖簾」。「暖をとる」
▼ちなみに暖簾は「のれん」と読む。赤提灯の飲み屋さんや老舗の軒先に吊すあの「のれん」ですね。
あれはふつう、布に書いた肩看板みたいなもので軒先に張って日よけとする(涼しくする)ものかと思っていたので何故「暖」が使われるか不思議に思って調べたら、元々は禅家で冬季の隙間風を防ぐのに用いた垂れ幕から来ているからだそうです。(日よけではない、暖房用のカーテンみたいなものだった)
≪この段階で、温度に関係のないおだやかなこと、やさしいこと、なごやかなこと、大切にすること、復習することなどは、「溫」のほうだけで「暖」にはないことは覚えておこう。≫

「温かい」と「暖かい」の使い分け

これがなかなか難しいんだなあ。心が温かいだけは迷わず温の字ですけどね。
「言葉に関する問答集 総集編・文化庁」(平成8年11月8日 2刷)によると「あたたかい」という語を漢字で書き表す場合に、「温かい」「暖かい」をどのように書き分けるかという問題である。この場合は、「温」という漢字は「冷」 の類に属する意味を持っていて、「冷水・冷床」と同じく「温水・温床」と用いる。したがって、「冷たい」の類として、「温かいふろ」「温かい空気」「温か いスープ」「温かい料理」などと用いることになる。
これに対して「暖」の方は、「寒」の類に属する意味を持っていて、「厳寒の候(一月)」と同じく「春暖の候(四月)」と用い、「寒暖の差」などと用いる。したがって、「寒い」の類として、「暖かい冬」「暖かい室内」「暖かい気候」「暖かい地方」などと用いることになる。

≪要するに反対の対義語から判断しろということですね。いいヒントをもらったがしかし、実際問題として、「冷たい」と感じるか、「寒い」と感じるかというのは、これまた微妙だよね。≫

≪意地悪な例を出すと寒暖計はいいが冷暖房機はまずいのでは? 暖の反対は寒だから寒暖房機となるべきですね。(^.^)最初に誰かが名前を付け間違ったのでしょう??≫

別の説明


季節や気象のように体全体で感じる気温は「寒い」に対して「暖かい」と書き、心や体の一部で感じる温度は「冷たい」に対して「温かい」とかくのが正しい。

≪なるほど体の一部で感じるか全体で感じるかで使い分けるわけか、これもヒントだな≫

おじさん独自の仮説


おじさんは原点に返り漢字の成り立ちの部分に再注目。さらに直接触るか触らないかにも注目。
温も冷もサンズイとニスイでどちらも水に関係がありそう。人間も動・植物も皆水分のかたまり。その人間が体の一部(心も含む)で)触って感じるのが「冷たい・温かい・熱い」。
暖かいも暑いにも日(お日様、太陽)や火が絡み、間に空気が介在していて人間が触らないで全体として感じるのが「寒い・暖かい・暑い」である。
これでほぼカバーできると思うがいかが?

ただどちらも正しいのに例えば「暖かい部屋」と「温かい部屋」がある。前者は部屋の空気の温度があたたかい部屋。後者は住人や室内装飾や含めて心が温まる部屋で空気の温度だけでない。そこは書く人が使い分けるしかない。読み手は前後の文脈から判断するしかない。

整理


*心の問題は初めから「冷たい、温かい、熱い」の方に分類する。
*人間体の一部でモノなどに触って感じるあたたかさ(感覚的温度)の違いで「冷たい、温かい、熱い」。
*間に空気が介在し人間が直接触らないで全体として感じるあたたかさ(温度)の違いで「寒い、暖かい、暑い」。

≪もう一つお金が絡むとややこしくなる例 ふところがあたたかいは、懐は空気の溜り場で、空気がらみだからと、懐が「寒い」の反対で懐が「暖かい」でいいのだが、懐は体の一部だから「温かい」と書くべきだろうと突っ込まれるとちょっとつらい。(-_-;)(^.^)≫

≪いろいろうんちくを書きましたが、迷ったらひらがなで「あたたかい」と書く選択肢もありますね(^.^)≫

「温かい」と「暖かい」ではどちらが温度が高いか?

初めに掲げたこの疑問・愚問に関しては、比較的簡単に結論が導き出せました。
温には水が絡み、暖には空気が絡むというおじさん(筆者)独自の発見?を元に日常の例から言うと人間が快適な温度として、風呂の温度は39℃~43℃ぐらいまでは設定するが、暖房はそんなに高く設定しない。寒くなく暑くないのは20℃~26℃ぐらいかな、体温の36度前後以上にはしないでしょ う。
また、「温かい」お湯やお茶は60℃ぐらいは平気で快適に飲めるが60℃の空気は平気では吸えないだろう。
さらに自動販売機の「温かい」お茶やコーヒーなどの飲み物は、最近は業界としてエコを意識して55℃に設定してあるそうです。
春暖の候の春の「暖かさ」は20℃前後から最高でも24℃まで。25℃を超えると夏日ですね。(笑)

≪だから結論は「温かい」のほうが「暖かい」より高温である。≫
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