2013.09.25

『お汁粉とぜんざいの違い』

日常のうんちく

旬のテーマという点では9月には秋のお彼岸がありお萩又はぼた餅を仏様に供えたりそれとは関係なくよく食べたりするのでいいのだが、以前に書いたことがあるのでちょっと躊躇する。そこで冬になったら恋しくなるお汁粉または善哉についてこれもお萩と牡丹餅とよく似た関係(小豆を粒のままかつぶして漉すか)にあるので、今回は「お汁粉とぜんざいの違い」についてとりあげます。

おじさんは男性で関西系なのでぜんざいに愛着があるのでぜんざいから先にとりあげます。

ぜんざいとは

ぜんざい(善哉)は、主に小豆を砂糖で甘く煮て、この(汁の)中に餅や白玉団子、栗の甘露煮などを入れた日本の食べ物である。
一般的には小豆の粒が存在するものを指して用いられる用語である。
●小豆の粒のないやつは本来のぜんざいではないのですね(小豆の粒が見えますね、まさに善哉です)

汁粉とは

水分が多い「こし餡」や「つぶし餡」などの「小豆汁」に餅を入れた汁物は一般的に「汁粉(具の入った汁物の意味)」と呼ぶが、大阪ではこし餡の汁粉を「漉し餡のぜんざい」と呼ぶ人もいる。(こだわり派、普通は汁粉)

*広辞苑の「しるこ」【汁粉】
小豆の餡を水で延ばして汁として砂糖を加えて煮、中に餅又は白玉などを入れたもの。漉し餡のものと粒あんのものとがある。

●ぜんざいと汁粉の違いは水に小豆と砂糖を入れて煮て汁を作る(=ぜんざい)、か、餡子(あんこ)を水で溶いて煮て汁を作る(=汁粉)かの違い。餅などを入れるのは同じ(漉し餡の汁粉ですね)
汁粉は初めに餡子ありきなのです。ぜんざいは小豆からコトコト煮るからつぶつぶがあるのです。

関東関西で呼び名が違う

*広辞苑の「ぜんざい」
関西では潰し餡の汁粉。関東では栗餅・道明寺餅・白玉餅などに濃い餡をかけたもの
●これを見ると関東関西で呼び名が違うようですね。

一般的に、関東の場合は小豆あんの汁物全般をしること呼び、区別するなら、粒なしのものを御前汁粉、粒ありなら田舎汁粉と呼び分けています。
これが関西になると、粒のないものを汁粉、粒があるものをぜんざいといいます。
関東でぜんざいといえば、餅などに餡を添えたものですが、関西ではこれを亀山と称します。
●なぬ、関東でぜんざいとは汁無しかいな、関西の亀山というのも初めて聞きました。

関東関西で呼名の違いまとめ

<関東> <関西>
こしあん・さらさら 御前汁粉 汁粉
つぶあん・どろどろ 田舎汁粉 ぜんざい
つぶあん・汁なし (小倉)ぜんざい 亀山

●関西の正当派ぜんざいを田舎汁粉とは腹立つなあ。(>_<)

ぜんざいの語源・由来

ぜんざいの語源は2説あります。

  1. 善哉説
    善哉は元々仏教語で、「すばらしい」を意味するサンスクリット語「sadhu」の漢訳。 仏典では、仏が弟子の言葉に賛成・賞賛の意を表すときに、「それで良い」「実に良い」といった意味で用いられる。 仏教語の「善哉」がお汁粉を意味するようになった由来はこれを食べた僧があまりのおいしさに善哉と賞賛したためとされるが....。また一休禅師が初めてぜんざいを食べた時に「善哉此汁 」といったことが由来とも言われている。
  2. 出雲地方の神在餅(じんざいもち)説
    出雲地方の神事「神在祭」で振る舞われた「神在餅」を由来とする説である。「神在餅」の「じんざい」が訛り、「ぜんざい」へと変化したと言われている。島根県松江市鹿島町の佐太神社のホームページにはこのような記載がある。 11月25日は神々をお送りする神等去出(からさで)神事が執り行われます。この日はカラサデさんといわれ、神前に供えていた餅と小豆を一緒に煮て小豆雑煮を作り再び供えていました。これを「神在餅(じんざいもち)」と呼び、今も宮司宅では家例としてこの日に小豆雑煮を作り、屋敷内の祖霊社、稲荷社、邸内の歳神にお供えいたします。昔は里人の間でもこの日の朝に餅をつき参拝する慣わしがあり、参拝するものは必ず一重ねのオカガミ(餅)をもって参った後、小豆を入れた雑煮餅を作って家の神棚に供えてから銘々も頂く風習があったようです。この「神在餅」が転化して「ぜんざい」になったといわれているのです。
●これ読むと小豆雑煮(ぞうに)が善哉になったのですね。ぜんざい方が歴史は古そうですね。

最後に前回もお見せした全国のぜんざいか汁粉かのマップ

小豆の甘い汁にお餅などの入った食べ物は何と呼びますか(ぜんざい? お汁粉?)とアンケート投票を回収した結果のマップを 野瀬泰申著「天ぷらにソースをかけますか?—ニッポン食文化の境界線—」から引用させてもらいました。はっきりと「西のぜんざい」「東のお汁粉」が色分けされていますね。

参考:  出展:フリー百科事典『ウィキペディア』
野瀬泰申著「天ぷらにソースをかけますか?—ニッポン食文化の境界線—」
広辞苑他