2014.03.18

アジア新興国を中心とした
ITトラブルの実態と対策

製造グローバル経営コンプライアンス強化

日本の企業が、まったく異なる文化・慣習・法規制を持つ海外へ進出する場合、ITの調達・構築、運用管理についてもその国特有の事情に合った対策を講じる必要があります。アジア新興国などを中心に多発しているITトラブルの実態と、その解決策についてご紹介します。

まさか、うちのパソコンが!?知らない間に海賊版を
使ってしまうリスク

「Aさん、大変です!うちの事業所で使っているパソコン、OSもMicrosoft(R) Officeも海賊版だったんです!
どうしましょう・・・。」
事件は、ある日突然発覚した。
3年前にタイに現地法人を設立し、そこでのビジネスもちょうど軌道に乗ってきた頃だ。
タイへの進出時、A氏はIT調達を任されていた。会社にとって初めての海外進出。事情がよく分からないまま日系
企業・現地企業含めて数社から見積もりを取り寄せた。そして、その中で一番提示価格が安かった現地企業に、
パソコンまわりを一括して任せることにしたのだった。
「こんなことになるなら、価格だけで判断せず、信頼のおける企業に頼むべきだった。でも、いまさら後悔しても後の
祭り。とにかく、正規版にすべて入れ替えなければ・・・。そのための新たな予算を確保しなければならないし、日本
の本社からは何らかの責任を問われるだろうし。まったく気が重くなる仕事だな。それにしても、次は一体どの業者に
頼めば、安心して任せられるというのだろう・・・。」
A氏は、ただでさえ忙しい業務の合間をぬって、至急善後策を立てなければならなくなった。

これは、ある企業で実際に起こった出来事です。特に新興国では、海賊版が横行しており、業者から購入した製品が、実は海賊版だったという話は、決して珍しいことではありません。

海賊版の購入・利用を、どのように防ぐか?

日本では考えにくい出来事が、海外では起こり得る。海外に進出した企業は、こうした事実にしばしば直面することになります。また、国によっては法規制に抵触し、警察沙汰・裁判沙汰に発展するリスクもはらんでいます。このような事態に陥らないためにも、リスクを回避する対策を講じておきたいものです。

海賊版を購入・利用させないための解決方法
  1. OSとインストールするアプリケーションを含めたパソコンの標準化
  2. 情報システム部門による一括調達(部署ごとの調達はしない・させない)
  3. 権限管理(ローカルアドミニストレーター権限の剥奪)
  4. アクセス制御システムによるアプリケーションインストール制限
  5. アクセス制御システムによるアプリケーション利用制限
  6. ログ管理システムによるアプリケーション利用ログ管理
  7. IT資産管理システムによるアプリケーションインベントリー調査
  8. 購入ライセンスの管理

これらは、必ずしもすべて実施する必要があるわけではありません。コストとリスク、自社のポリシーなどを踏まえた上での経営判断が必要となります。

海賊版だけではない!海外進出後のお困りごと

特に、アジアの新興国においては、現地に進出された企業のITに関するお困りごとは、海賊版対策だけに留まりません。ITリテラシーの違いから、さまざまなトラブルが起こっています。

このようなお困りごとは、海外への進出後、本業が落ち着いた「事業拡大期」に直面するケースが多く、この時期にセキュリティー面でIT環境を強化する企業は少なくありません。 豊富な海外進出支援ノウハウを持つリコーでは、世界20カ国以上で、海外進出をされたお客様の事業展開にあわせたITサービスをご提供しています。何らかのITトラブルに遭遇された方、また、こうしたトラブルを未然に防ぎたいとお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。

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