2014.03.19

製造業の品質トラブルは、なぜ無くならないのか?

製造業務プロセス改善顧客満足・社員満足度向上

「品質」は、企業としての信頼や競争力を左右する重要なテーマです。しかし、販路のグローバル化や設計拠点の最寄化など製造業を取り巻く環境が厳しさを増す中、設計段階で品質をつくりこみ、不具合を防止することがますます困難になってきています。下のグラフを見ると、自動車のリコール発生件数や家電製品などの事故発生件数は、ここ数年高止まりしていることがわかります。
こうした事故は、不良品回収や在庫破棄といった不具合対応コストの増加につながります。そして何よりも、ブランドイメージの低下などお客様からの信頼の失墜は、企業にとって大きなダメージとなります。そこで、品質トラブルが減らない原因を考えると共に、その発生を防ぐためのソリューションをご紹介します。

なぜ、品質トラブルが減らないのか?

後を絶たない品質トラブル。その多くは、過去の市場不具合や技術課題など「品質情報の管理・活用」ができていないことにより発生していると考えられます。上でご紹介したグラフの事故発生件数の内、「初発」の割合は少なく、ほとんどを「再発」「類発」が占めています。つまり、不具合が起こっても、その情報を管理しきれず、今後の対策に活かせていないため、同じようなミスを繰り返してしまっている、という状態なのです。
今、多くの現場がジレンマを抱えています。消費者ニーズが多様化し、技術が高度化・複雑化すると同時に、開発期間の短縮やコスト抑制も求められている。関係者の間で伝達・共有しなければならない情報や、検討すべき課題が増えているのに、その対応に使える時間は短くなっている。こうした板挟みの中、デザインレビューでの対応漏れや人為的ミスが発生し、関係者はその対応にも追われることになり、さらなる悪循環を生んでしまうのではないかと考えられます。
国内および海外に複数の拠点を展開している場合、品質情報の管理はさらに難しくなります。そのうえ、部品のモジュール化・共通化が加速する中、ひとたび不具合が起きれば、それが拡大し、ビジネスに大きな打撃を与えるリスクが高まります。

品質情報を管理・活用することで、不具合の「流出」と「拡大」を防げる!

このような製造業のジレンマを解消するためには、従来のような現場レベルでの品質情報活用に加え、これからはITによる品質情報の管理・活用が求められます。たとえば、デザインレビューでの指摘事項をITシステムで管理し、関係者の間で対応進捗を共有し、確実に潰し込みを行うことで不具合の「流出」防止につながります。
複数の拠点を結ぶ一元管理もITで可能になり、不具合が発生した際も、その「拡大」を最小限にとどめるべく初動対応が迅速になります。
また、不具合の情報を全社で速やかに共有し、その原因や是正内容を他工場へ水平展開することで、再発防止につなげることもできます。

最後に、品質情報を管理・活用する仕組みを整えることは、単に不具合の防止に役立つだけでなく、開発プロセスの標準化・効率化、過去の技術情報の検索、部門や事業所を超えたノウハウの共有、技術伝承など、多くの価値を製造業にもたらします。
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